飛行機に乗ると、放射線をどれくらい浴びるか? [放射線]
北海道札幌へ行ってきました。北海道での空間放射線量は0.03hから0.04μSv/h程度でした。
(注: 測定ではガンマー線のみの測定なので、低く出ている。実際は銀河宇宙線に由来する中性子が半分以上ということです。関空からヨーロッパあたりまで飛ぶと胸のレントゲンと同じくらい被ばくする 23~59μSv) ( 胸のX線検査(1回あたり50μSv)) http://www.nirs.go.jp/research/jiscard/data/index.shtml
12時間くらいだから、時間あたりに直すと、国際線で、高度12,000mでは5μSv/h程度、被ばくする。 仙台ー札幌間は、飛行高度は低いので1~2μSv/h程度として (岩沼の生活空間の10倍から20倍くらいの放射線量) 往復、2時間飛行では最大4μSv程度か?
岩沼では、今は 0.1μSv/h程度として、1日では2.4μSv。北海道を往復すると、約1.5日分余計にあびたことになる。としても、値で言えば、(福島市は1μSv/h程度)なので、福島へ出かけた(電車で1時間ばかり)ことと大差はない。
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さて、飛行機では?
仙台空港から新千歳空港まで飛びました。飛行機に乗ればどんなもんか?
大体1時間ちょっとの飛行です。予想していたとおりといえば
そうなのですが、
1)離陸時、着陸時に値が最低値を記録 0.006μSv/h最低値
(宇宙からの放射線が減少してきて、最後は地上からの放射線が増えるのかな?)
2)うわさのロンバルディアの方が一般に高度が低いので放射線量も低い。
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データ
以下は 堀場 PA-1000で測定したものです。ガンマー線だけしか測定されていない。実際は、もっと放射線を受けます。それでも、高度とともに変化しているのがわかって面白い
行き 仙台から千歳
ANA B737-700
滑走路走行中 0.03μSv/h--0.05μSv/h
離陸して急上昇 0.006μSv/hに最低値
(この値は、自分が 計測した中でも最低値)
以降、急上昇
ベルトサインが消えるころ 0.1μSv/h位
まだ急上昇、水平飛行では0.16μSv/h程度。
(高度が安定すると値も落ち着く。
この値はうちの庭と同じ位)
下降をはじめると、急降下し、次第になだらかな降下。
着陸態勢に入るころ 0.017μSv/h
着陸寸前では0.008μSv/h 最低値 まで低下
着陸すると、今度は上昇、滑走路上では0.02μSv/h程度
帰り 千歳から仙台
DHC8-Q800
ロンバルディア社の飛行機 プロペラ機です。
離陸時は座席まで振動が伝わります。
新千歳空港から仙台空港まで
滑走路 0.03μSv/h
離陸上昇時の最低値 0.009μSv/h
シートベルトサインが消えるころ 0.062μSv/h
あと、水平飛行が続き、 シートベルト着用サインがつくまで続く。
シートベルト着用サインがつくと降下始める
着陸態勢に入るころ 0.018μSv/h
着陸寸前では0.008μSv/h まで低下
着陸時瞬間では0.02μSv/h程度
滑走路を走る間に、瞬く間 0.05μSv/hあたりまで上昇
>kaya様
良く放射線量のこと、お調べで、頭が下がります。
隣町の水戸市で捕獲されたいのしし肉1キログラムから、
国の基準値を超える670ベクレルの放射性セシウムが、
検出されたと、一昨日発表されました。
kayaさんのような、資料が、欲しいです。
by みほ (2011-09-20 15:14)
>kaya様
ツイットしておきます。
by みほ (2011-09-20 15:20)
飛行機に乗るとどれくらいの放射線を浴びるか? 勉強しました。私の計測ではガンマーしか計れません。実際は、もっと多く浴びています。宇宙のかなたからやってくる銀河宇宙線を受けています。 国際線に乗ると5μSv/hくらいは覚悟せねば。
by kaya (2011-09-21 17:05)